PR Times ストーリーに制作秘話を掲載しました!
免疫学者と飲食店経営者の素人2人が、楽しく免疫学を学べるカードゲーム「イミューン」を生み出すまで
2021年6月29日 23時57分株式会社イデックスホールディングス
楽しく免疫学を学べるカードゲーム「イミューン」制作
こんにちは!昭和33年から名古屋で飲食業を営んでいる八木です!みなさんご存知の様にコロナ禍の中、飲食業も営業時間の制限、休業要請などで大変な状況です。弊社も同じく、休業や営業時間の制限などで売り上げが激減しました。事業的な不安の根源はコロナについての不安で、これは免疫について「何も知らない」からだと強く感じました。
まずは正しい知識を得なければと思い、少しでもお客様に安心安全にお店に来ていただけるよう、楽しく免疫学を学べるカードゲーム「イミューン」を制作しました。
おかげさまで先日、Campfire(クラウドファンディング)で支援を募ったところ、9日間で目標額、30万円を達成することができました。そしてAmazonで先行予約が始まりました。カードゲーム制作の素人の私が苦労したポイントなどについてお話しします!
コロナがきっかけで始まった
2019年2月頃、コロナが社会問題になり始めましたね。当初、TVなどメディアでは様々な情報(不確かな情報も含めて)が蔓延していて、「何を信じていいの?」状態。
そういえば。。。正しい知識を得るには信頼できる人から直接話が聞きたいと思い、長らく連絡が途絶えていた大学時代の友人、上林拓(アメリカ、ペンシルベニア大学、免疫学者・医師)に連絡。久しぶり!
日本のTVとかでこんなこと言っているけど、本当なの?
私は上林と話をして、コロナだけではなく、免疫学全体の知識を得て、コロナについてさらに詳しい話が聞け、最小限の対策で最大限に「生活の質」(Quality of Life = QOL)を維持、もしくは向上させる方法、考え方を身につけることができた。上林さんありがとう!
これって多くの人が同じ状況だよね
コロナによる不安から国民のQOLが下がったと思う。免疫は我々をコロナや他の病原体から守ってくれる強い味方。正しく理解して、みんなの不安を拭いたい。でも免疫学が複雑で理解していない人が多いのかも。。。
上林と私で免疫学の基礎知識をなんとか多くの人に広められないか?と考えました。一つは直接的に正しい知識を広める「Open the Door」という活動(YouTube、マスメディア、オンラインセミナー、ミュージックなどを通じて広める)を始めることにしました。
もう一つはファミリーで楽しく遊びながら学べるカードゲームを作ったらどうかという話になりました。楽しそうじゃん、やろう!
どこから始めたらいいの?
どういうゲームを作るか。。。ボードゲーム?、カードゲーム?どちらがいいか。ルールは?など2ヶ月ぐらい、日本とアメリカでオンラインで議論をしました。ある程度ルールが決まったら、やってみないとわからないよねってことで、DIYでカードを作りました。会社のコピー機で印刷した紙を切って、トランプにノリで貼り付けました。
ゲーム性の高い知育ゲームにしたい
上林家と私の家族で何回も何回もルールを微妙に変更しながら遊んでみました。私の幼馴染のアナログゲームデザイナーの朗くんとそのゲーム仲間にもアドバイスを色々もらいました。朗くんありがとう!
持続可能なビジネスとして成り立つのか?
ビジネス面の考察もしないとね。まずはコスト。いくらぐらいで制作できるのか?ネットで「萬印堂」を見つけ、量産コストについて調査。少量生産は、コスト高い。。。あたり前か。
では、いくらぐらいで売れるのか?同様のカードゲームの販売価格は。。。上限3000円ぐらいだな。。。2000円超えるとなかなかの顧客価値とクオリティーが求められるな。。。顧客価値を高めるにはキャラクターデザインは重要だよね。。。ってことで、コストも考えて絵心がある上林さんの娘さんにキャラクターデザインを依頼することに。
持続可能な事業にするための利益を考えるとこれは国内での量産はコスト的にきついかも。
第一試作品を制作してみて、色々な人に試験的に遊んでもらおう!製作費、結構高価だな。。。でも上林さんと私で腹をくくりました。萬印堂に5セット注文しました。
ゲームマーケット2020秋
カードゲーム業界を知るにはここに行くしかないかなと思い、名古屋から東京ビッグサイトまで行きました。コロナ禍の中、入場制限などされていて、結構大変でしたがなんとか参加できました。
いやーすごい。何がって、出品者の数が思っていたよりも多い。カードゲーム買う側の人よりも作る側の人の方が多いかもしれない。。。大袈裟か。さすがにそれはないけど、でもそれにしても通常の展示会とは違う。入場待ちで並んで待っている時、参加者のみなさんが話す会話を聞いていても、とにかくアナログゲーム「愛」がすごい!日本だけではなく、外国人も多かった。話を聞くと欧州(特にドイツ)のアナログゲーム熱は高そうだと。
その中でWinGo Games社のブースにお邪魔し、株式会社ソリスト合唱団の沖井さんに試作品を見せ、販売したいと相談。とても親切で、色々具体的なアドバイスをいただきました。まず最大の収穫は、日本ではなくWinGo Games社(中国)で量産すると採算が取れる見込みを得たこと。
でも課題は山積みだというのも明確になりました。ゲームマーケットに来てよかった!
デザインの重要性
キャラクターデザインは上林さんの娘さんが大学の勉強の合間を縫って、頑張ってくれました。しかし、ソリスト合唱団の沖井さんからも朗くんからも、カードデザインの完成度は低いと。そこで、デザインはプロ(椎葉デザインさん)にお願いすることにしました。
やはり完成度が全然違う。。。既存のキャラの良さを引き立てながら、全体的なまとまり感、カードゲームとしての基本的要素をしっかりと含めていて、感動!
ルール変更、「駆け引き」
ルールを「運」要素が高いゲーム性から、「駆け引き」の高いゲーム性へと変更。最初は山場にある病原体カードを順番に引いて、それに対応する免疫カードをもっていたら、「運」良く病原体を撃退でき、免疫カードを持っていなければ「運」悪く病気になる。沖井さんがこれだとゲーム性として面白味が欠けると。そこで上林さんが「駆け引き」要素として、相手と「お出かけする」という仕組みを考案。病原体カードを自分か相手のどちらが感染するのかを決める賭けをする。自分がお出かけカード3種類(パーティー、レストラン、スーパーマーケット)の内、1枚選ぶ。
相手はどこにお出かけしたか当てる。ここでハイリスクハイリターンという考えも入れました。パーティーは人との接触が多いのでハイリスク、でも楽しさは多いのでハイリターン(QOLトークンを多くもらえる)。このようにリスクを踏まえた上で、相手がどこにお出かけしたか「駆け引き」をしながら考える。(※人に病気を移して自分が治るというのは迷信です。ですが、ゲームと割り切って楽しんで下さい。)この「駆け引き」がいかに病気にならずに、「生活の質」(QOL = Quality of Life)を高めるか、というゲームのメインテーマをうまく表現することができました。
このアイディアも沖井さんと上林さんがオンラインで議論を重ねて、家族を巻き込んでテストプレイして。。。というのを繰り返した結果得られたものです。
面白かったのは、テストプレイを何回もこなしていると、私の家族(小中学生+幼稚園児、総勢4人)が病原体や免疫細胞などの名前を覚え、日常でも話すようになったのです。やっぱり何回もやると覚えますよね。。。想定していた結果が本当に出て、びっくり!
初めてのホームページ作り、SNSアカウント作り
ホームページの作成は専門の業者に注文しようかなと沖井さんに相談。「そんなの自分で作れなくて、ゲームなんか作れないですよ!」結構スパルタ。。。よし!やります!でも手順教えてください。。。
まずはAWS Amazonでサーバー契約して、ドメイン取得。WordPressでテンプレ探して、内容を書き換えるだけ。言うのは簡単だけど、初めてだったので、四苦八苦。なんとか作れました。HPリンク
次はインスタとFacebook。Twitterも。こうなりゃTikTokも作ってしまえ!Line Businessも!コンテンツはどうする?うーむ、やっぱりビジュアル的にカードのキャラを推すのがいいですかね。。。静止画だけだとスルー率高いな。。。動画が必要だ!静止画の一部を動かして、動画にするアプリ発見!(MotionLeap)これいいな。あとは上林さんから「免疫学あるある」を教えてもらい、ツイート連発。
PR Timesとクラウドファンディング
沖井さんからPR Timesを使って、広告する方法を教えてもらう。我々は取材してもらいたい。取材者の興味が湧く様に、取材者の視点に立って、PRする。。。結果、取材依頼ゼロ。。。やっぱり経験値ゼロの私にはハードルが高かった。
沖井さん「次はクラファンやりましょう」。今度は支援者の気持ちと視点に立って、思いを伝える。。。SNSで毎日投稿。支援者と直接コミュニケーション。結果、9日間で目標額30万円達成!やったー!
多くの人に情報や思いを届けるのは困難だけど、一人でも多くの人に思いを届ける方法を色々学びました。地道にめげないでやればいつかたくさんの人に届くんだなと感じました。
今後の展開
クラウドファンディングで得た資金を元に量産開始、日本全国で販売(量販店、ECの双方の商流)に挑戦します。更に将来的には商品の多言語化を実施し、海外販売にも挑戦したいと考えています。
ここで得た新しい経験(展示会参加、AWS,ホームページ作り,PR Times広告活動, 各種SNS,クラウドファンディング) は必ずこれから新しい飲食業に挑戦する時に役立つと考えています。特に役に立ちそうだと思う分野は、外食から中食(テイクアウト、デリバリー)への物販に近い業態への多角化だと思っています。
ハッシュタッグ:
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